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ここはポポロクロイス城。
そして今日はピエトロ王子のお誕生日。ピエトロ王子は起きたばかりで大きなあくびをしていた。 |
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ふぁぁぁぁ。なんだかにぎやかな音がするなぁ。・・・!そっか、今日は僕の誕生日だ! |
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ピエトロが身支度を整えて朝食の席へ行くと、パウロとサニアが話しかけてきました。 |
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おお、ピエトロ。お誕生日おめでとう。 |
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おはよう、ピエトロ。お誕生日おめでとう。 |
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おはよう、お父さん、お母さん。 |
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こうしてピエトロがお城の人々とお話をしているとき、フローネルの森では朝から騒々しい音が広がっていた。
ドン!!!バタン!!ガタ!!・・・・・ |
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ナルシア!!いったい朝から何をしてるんだい!騒々しいよ!! |
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ごめんなさい、ギルダ姉さん。今日はピエトロの誕生日なのにプレゼントが思いつかないの。いいかしら? |
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プレゼントなら‘‘ピエトロ人形‘‘なんてどうだい? |
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それがいいわ!ありがとう、ギルダ姉さん!! |
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─そのころ、ロマーナ王国では・・・ |
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今日はピエトロの誕生日♪ |
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ジルバ、今日はピエトロ王子の誕生日だそうですね。プレゼントは用意してありますか? |
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はい、お母様。‘‘ピエトロ人形‘‘を用意しています。もうひとつプレゼントしようと思うのですが、何がよろしいとおもいます? |
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そうね・・・ジルバ、踊りを踊ってさしあげてはどうかしら? |
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それがいいですわ、お母様。ぜひ、今から振り付けの練習がしたいのですが・・・。 |
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いいでしょう。振り付けを教えてあげますから一緒に来なさい。 |
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ありがとうございます、お母様。 |
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こうして時間は過ぎていき、パーティーの時間。ポポロクロイス城ではにぎやかな声が飛び交っていた。 |
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みなさん、静粛に!このたびは、ピエトロの誕生パーティーにご出席いただきありがとうございます。・・・ |
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こんなふうにパーティーが進んでいくと、いよいよプレゼントをわたす時間。 |
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みなさん、今日はありがとう! |
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ピエトロ、これ。 |
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ナルシアが人形をわたすと、ジルバが大きな声でいいました。 |
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あああああああ!!!それ!わたしも同じものをつくったわ!! |
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どういうことだ? |
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フン!まあいいわ!わたしはこの踊りをプレゼントしてあげる!(ありがと〜、お母様!) |
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ジルバは、ピエトロの前に歩み出ると、一礼すると踊り始めました。 |
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うわぁぁ、さすがジルバ。きれいな踊りだなぁ。 |
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ちっ。これじゃあ、ジルバのほうが高得点だわ! |
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ふふ♪これでナルシアよりも上よ! |
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ジルバは踊りが終わると、深く礼をしてピエトロに歩み寄りました。 |
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ピエトロ〜!!どうだった?わたしの踊り! |
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うん!すごくよかったよ!!さすがだね、ジルバ。 |
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やった〜!!ピエトロにほめてもらえたぁ!!! |
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しかし、これにヤキモチをやいたナルシアは、もくもくと暗黒オーラをだしていました。(怖! |
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うぅ、これじゃ完全に負けるわ。なにかイイ方法は・・・!そうだわ、これなら・・・。 |
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ナルシアは杖をとりだすと、呪文をとなえて小さな花束を出しました。しかしこれは、誰でもメロメロにしてしまう「ホレ魔法」がかけてあったのです!
ナルシアがピエトロに花束をわたすと、ピエトロの様子が変わりました。 |
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ナルシア!ぼくと結婚して!! |
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ピエトロ!その言葉を待っていたの! |
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なんですってぇぇぇぇーーー!!! |
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ピエトロはジルバに目もくれず、ナルシアの手をとり、みんなの前で言いました。 |
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みなさん、ぼく、ナルシアと結婚します! |
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一同 |
!!! |
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パーティー会場は、もう結婚式の予定などの話でもちきりでした。 |
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わたしは認めないわよ!どうしてナルシアなのよ!・・・!?ピエトロの様子が変・・。そうよ!あの花束のにおいをかいでから急に様子がかわったわ!そうときまれば・・・。 |
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ジルバは落ちていた花束をひろうと、フローネルの森へ急ぎました。
バン!バン!バン! |
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はいはいはい!開いてるよ、入りな! |
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ギルダさん!!!これ!なにか魔法がかかってない!? |
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ん?これは・・・「ホレ魔法」がかかっている!! |
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やっぱりね!ナルシアったらこんな汚い手をつかっちゃって!!ギルダさん!この魔法、どうすれば解けるの!? |
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「ホレ魔法」は解毒剤があれば解けるよ。これをもってお行き。 |
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ギルダは小さな緑色の木の実をジルバにわたしました。ジルバは木の実を受け取ってすぐにポポロクロイス城にむかいました。
─そのころポポロクロイス城 |
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ピエトロ、式は3日後でいいか? |
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うん。楽しみだなぁ。 |
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ジルバはずっと機会をうかがっていましたが、ピエトロはなかなかひとりになりません。仕方なく、ピエトロとナルシアがみんなの前に立ったとき、すかさず木の実を使いました。すると、ピエトロは我に返り、倒れました。ジルバはすかさずピエトロをだきおこしました。 |
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ピエトロ、大丈夫? |
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ん?んんん、ジ・・ル・・バ・・? |
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ピエトロ!大丈夫?よかった、魔法が解けたのね。 |
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一同 |
魔法?どういうことだ? |
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ナルシア!おまえ、「ホレ魔法」を使ったそうじゃないか。ゆっくり話し合ったほうがよさそうだね。 |
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こうしてナルシアはギルダにこっぴどく怒られましたとさ。
ジルバはというと・・・。 |
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ジルバ、助けてくれてありがとう。あの、ぼくと・・・その・・・結婚して!(////) |
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え!?////・・・よろこんで! |
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おやおや、これは式の予定も変わりそうじゃの、サニア。 |
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そのようですね。二人とも、ポポロクロイスとロマーナ王国をより平和な王国にしていってくださいね。 |
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はい!! |
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こうしてピエトロとジルバはめでたく結婚し、幸せに暮らしましたとさ。 |
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